生徒たちから学んだこと 

令和2年10月1

校長 中根 隆弘

9月9日(水)より、朝、昼休み、放課後の時間帯を使って、3年生対象の校長面接が始まりました。一人わずか5分少々の短い面接ではありますが、こうして生徒一人一人と接する機会は他にはありませんので大変貴重な機会と捉え、私自身楽しみに取り組んでいるところです。

まだ4クラス程度が終了したところですが、これまでの生校長面接(3年生)徒たちの受け答えから強く感じたことがあります。それは「合唱コンクールや修学旅行が中止と聞いて〇〇さんはどんなことを思いましたか?」と、どの生徒にも同じ質問を投げかけた時のことです。「悲しい」「悔しい」「残念」・・・、そのような思いが正直に語られました。でも二言目には「気持ちを切り替えていきます!」「前向きに取り組んでいきます!」「普段の生活の中で思い出をつくれるよう頑張っていきます!」といった力強い言葉を数多くの生徒から聞くことができたのです。もちろん生徒にとっては面接ですので、多少表現には気を遣っていると思いますが、それでも、私は生徒たちから本心が語られていたと確信しています。

「現実をしっかりと受け止め、これからのことを最も冷静に考えることができているのは、実は、生徒たち自身なのではないか?」・・・そんなことを強く感じるようになりました。そして、もしかすると私自身が一番現実を受け止めきれていなかったのではないかとも感じました。

9月4日(金)の朝、合唱コンクールと修学旅行の中止について全校生徒へ伝えた時は本当に胸が痛みました。「次から次へと行事が中止になり生徒たちはどう思うだろう。」「この2学期を乗り切れるだろうか。」・・・そんな不安な思いが交錯しました。その後も「生徒たちがこれから前向きに学校生活を送っていくためにはどうすればよいか。」・・・そんなことばかり考え、前号の学校便りでも「腹をくくって!!」とメッセージを送ったことを思い出します。

今思えば、一番腹をくくらなければならないのは私自身だったのかもしれません。「私たちは、とっくに腹をくくっていますよ。」・・・そんな生徒たちのつぶやきが聞こえてくるようです。そのことを裏付けるかのように、全校の生徒たちは、これまでにも増して学校生活を本当によく頑張っています。授業に真剣に取り組むことはもちろん、ここ最近では、生徒一人一人が、自分ができる精一杯のフォロワーシップを以前にも増して発揮することで、皆が居心地よく、楽しく、安心して、そして前向きに学校生活を送ることができている、そんな大きな、大きな生徒たちの力を感じています。

生徒たちを健全に、教え育むのが我々教員を含め大人の使命であると考えます。しかし我々大人は、そんな生徒たちからたくさんのことを学んでいることも紛れもない事実です。私は、3年生との面接を通して、腹をくくれない自分に気付きました。そして何よりも「もっと生徒の力を信じていいんだ」と思えるようになりました。

授業中、普段は静寂な雰囲気に包まれていますが、時折、生徒たちの歓声、拍手などが聞こえてくることがあります。本校の教員も、生徒たちの笑顔のために何ができるのかを真剣に考え実行しております。

これからも教職員一同、生徒と共に歩んでまいりますので、保護者・地域の皆様のご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。

生徒の集団イラスト